「憑き神」

浅田次郎著「憑き神」

彦四郎という侍が貧乏神・厄病神・死神に取り憑かれるお話です。
コメディー…でもないし、怖い話でもないかな。

人情コメディー…という感じです。

時代物なんでちょっと難解な言葉に出会うたび眠くなりましたが、ストーリーは面白かったですよ

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「博士の愛した数式」

小川洋子著。

80分しか記憶が維持できない数学の好きな「博士」と家政婦の「私」、その息子の「√(ルート)」の切ない…しかし心温まるお話です。

ずっと前にドラマ化されたので博士=寺尾聰、私=深津絵里、√=吉岡秀隆のイメージで読んでいました。

夏休み…うたた寝をしながら高校野球が聞こえてくるようなそんなゆっくりした時間を思わせる静かな小説でした。

睡眠薬のように読みかけてはうたた寝(居眠りをしかけると「寝るなっ!」と娘に怒られます)をしてしまう…そんな本でした

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「ナイチンゲールの沈黙(上・下)」

「チーム・バチスタの栄光」の著者、「海堂 尊(かいどう たける)」の作品

お友達のみわ子ちゃんが、文庫本になるのを待ちかねて買ったというベストセラー…。
医療物が大好きなので私も買ってしまいました

お話は、病院を舞台に展開する殺人ミステリー。
親しみのない漢字が多く、つまずきつまずきおもしろく最後まで読むことが出来ました

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「きよしこ」

重松 清の小説「きよしこ」を読み終えました

著者は昭和38年生まれなので私と同世代。
作品はどれも懐かしいにおいがします。
登場人物の友達の兄がキャロルの世代…だとか。

幼なじみのゆきちゃんも兄ちゃんがキャロルの時代やったから影響されてファンキーモンキーベイビー歌ってたなぁ♪なんて中学生くらいを思い出していました

この作品は「吃音」(どもり)の少年の小1〜成人に至るまでのお話でした。
「僕も同じ悩みと共に生きてきたんだよ」と吃音の人たちの心をほっとさせるような…たぶん著者の生い立ちそのものでしょう。

「きよしこ」というのは主人公の「きよし」少年の勘違い。
「きよしこの夜」を「きよしこ…の、夜」と思いこんでいて、この「きよしこ」がもうひとりの少年…のようなもの。
「だいじょうぶだよ」と励ます存在というか…。

だれにでも「もう一人の自分」っていますよね。

そんな小説です

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「小さき者へ」

重松 清の小説にはまっています。
「小さき者へ」は父親に焦点を当て、全6編からなるお話です。

心に残ったところ…

 父は答える代わりに元の場所まで戻ってきた。しゃがみこんで、床に散らばった鉛筆やクリップを拾いはじめた。拾ったものをひきだしに入れて、草むしりのようにしゃがんだまま足を進め、手近な小銭やレシートを拾い集める。
 ぼくも、もうそれ以上は父を問いつめなかった。父と同じように黙って、ひきだしの中味を拾っていった。
 お互いに背中を向ける格好になった。そのとき……父はぽつりと言った。
 「おまえが落とした物は、一緒に拾うちゃるけぇ」
 「……え?」
 「それしか、ようできんけん」
 ため息交じりに、短く笑う。すべてをあきらめているような、あきらめた自分を憐れんでいるような、寂しげで悲しげな笑い方だった。

少し、北の国からのお父さん(田中邦衛)とかぶりました。
今どきの子供をもつ昭和生まれ(特に自分と同世代)の親の心が滲んでいる小説です。

お父さんにも是非勧めたいと思います

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